
4:10起床。
朝、猫が顔を見に来る。餌が欲しいだけなのだろうが、こちらはそれを「おはよう」と受け取っている。その勝手な翻訳に、時々小さな可笑しさを感じる。
動物は言葉を持たない。だからこそ、こちらがどう解釈するかにすべてが委ねられている。
どうせなら、いい風に捉えたい。出かけるときは「いってらっしゃい」。帰れば「お疲れ様」。真相は分からないが、そのほうが一日が少し柔らかくなる。
仕事は朝一から学習会。
改めて思うが、会社は教育にかなり力を入れている。リモート環境のおかげで学習会も動画配信も当たり前になった。昔は集合研修しかなかったことを思えば、隔世の感がある。
ただ、学べる環境が整っていることと、成長することは別だ。動画は無数にある。全部を追えば前に進めるわけではない。選ばなければ、時間だけが過ぎていく。
今日は商談スキルで3時間、その後に公金関連の講義が30分。学びは多いが、同時に「何を選ぶか」という責任もある。
学習会のあと、そのまま健康診断へ。
年に一度のこの行事は、少しだけ同窓会のようだ。各事業所に散った社員が時間ごとに集まる。誰かに会えるかもしれない、という淡い期待がある。
だが今回は誰にも会わなかった。最終の時間帯だったからか、昼時だったからか。理由はいくつか考えられる。
その代わり、混雑はなく、早く終わった。会えなかったことを残念に思いながらも、早く終わったことに安堵している自分もいる。
15時を過ぎてようやく自由な時間。客先を一件訪問し、資料と見積を処理する。やることが積み重なり、少しだけ気持ちがざらつく。
帰り道、いつも聴いているポッドキャストが「ストレス」を扱っていた。偶然にしては出来すぎだと思ったが、きっとそれだけ誰もが抱えているということなのだろう。
帰宅すると、また猫が迎えに来る。
これもきっと餌か習慣だ。それでも「お疲れ様」と受け取る。
朝と同じだ。解釈は自由だ。
ただ、少しストレスが残っていたのか、妻への言葉が雑だった気がする。
いい風に捉える余裕は、外よりも内に向けるほうが難しい。
今日は早く寝ることにする。
明日はもう少し、柔らかくいられるように。

































