今回読んだのは、
『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法』
です。
高配当投資においてすごく参考になったので、ぜひ一度お読みください!
ざっくり要約
この本は、著者が「豚舎」と表現する会社組織に入社したその日に「30歳でアーリーリタイアする」と決意したことをきっかけに、毎月給料の約8割を株式投資、さらに徹底した節約とで「入金力」を最大化。そして高配当・連続増配株(特に米国株)への愚直な長期投資を通じて、どのようにして30歳でセミリタイアを達成したかを具体的に解説されています。株価の変動に一喜一憂せず、ひたすら配当金収入を増やすことを目標に、複利の力を活用して「お金自動発生マシン」を構築していくプロセスが、自身の経験談と合わせてわかりやすく紹介されています。
私の感じたこの本のポイント
徹底的な「入金力」の確保
給与の約8割を投資に回すという、驚異的な貯蓄率を維持することで、投資元本を急速に増やしていく戦略が核である。
高配当・連続増配株投資
米国株を中心に、配当利回りが高く、かつ継続的に配当金を増やしている企業の株式を保有することを推奨している。
複利効果の最大化
投資によって得られた配当金を再投資することで、資産が雪だるま式に増えていく複利を最大限に利用している。
支出の最適化(節約)
「入金力」を高めるために、生活費を徹底的に見直し、無駄を排除する節約術が重要視されている。「節約」を「支出の最適化」という表現の変換が秀逸。
NISAやiDeCoの活用
税制優遇制度を賢く利用することで、より効率的に資産形成を進める方法が解説されている。※本の中は旧NISAの内容なのでご注意。
FIREは手段、目的ではない
経済的自由を得ることが最終ゴールではなく、その先の人生をどう生きるかという著者の哲学もうなずける。
シンプルな投資戦略
複雑な手法は使わず、愚直に高配当株を買い続けるという、再現性の高いシンプルな投資法がグッド。
私が共感したこと
個人的に最も共感したのは、「FIREはあくまで手段であり、目的ではない」という著者の考え方です。経済的自由を達成すること自体が目的化してしまうと、お金のために生きるという本末転倒な状況になりかねません。しかし、この本では、FIREの先にある「自分の時間をどう使うか」「本当にやりたいことは何か」といった、より本質的な問いが投げかけられています。資産形成は、豊かな人生を送るためのツールに過ぎず、その先に何を求めるのかを明確にすることが、持続的なモチベーションにも繋がるという視点に深く感銘を受けました。また、「給与の約8割を投資に回す」という徹底した行動力には驚きましたが、それだけ強い意志があれば、目標達成に向けて大きく前進できるという「やればできる」という力強いメッセージにも共感しました。
まとめ
『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』は、FIREという目標に対して「本気」で向き合う人のための、実践的かつ具体的な指南書かと思います。著者が実際に30歳でセミリタイアを達成したという事実が、そのノウハウの説得力を高めています。
本書の核心は、「極限まで支出を抑え、得られた資金の大部分を投資に回すことで、圧倒的な入金力を確保し、それを高配当・連続増配株に投資し続ける」という、極めてシンプルながらも強力な戦略にあります。特別な知識や才能は不要で、ひたすら「愚直に実行すること」が成功への鍵だと教えてくれます。
この本は、単なる投資手法の解説に留まらず、FIRE達成への具体的なロードマップ、そしてその先の人生を豊かにするための哲学までを網羅しています。経済的自由を手に入れたいと真剣に考えている人にとって、行動のきっかけを与え、目標達成までの道筋を照らしてくれる、非常に価値のある一冊だと感じました。
本書はこんな方におすすめ!
「会社勤めはもう嫌だ! 経済的自由を手に入れて早期リタイアしたい!」と本気で願うなら、ぜひ『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』を読んでみてください。
著者が「豚舎」と表現する会社を30歳でセミリタイアした具体的戦略と、高配当・増配株への愚直な投資法が満載。給料の約8割を投資に回すという驚異の「入金力」と、徹底した支出最適化で、あなたも「お金自動発生マシン」を構築し、自由な人生へ踏み出すヒントがきっと見つかります。