前回の振り返り＆今回のテーマ
前回のブログでは、「なぜ選挙に行くべきなのか？」という疑問に、私たちの暮らしと政治のつながり、そしてあなたの1票が持つ大きな意味をお伝えしました。
少しは「選挙って、案外大事かも？」と思っていただけたでしょうか？
さて、今回はさらに一歩踏み込んで、今回の選挙で私たちが選ぶ「参議院」について深掘りしていきましょう。
日本の国会には「衆議院」と「参議院」の2つの院がある「二院制」という形がとられています。
「あれ？2つもいるの？」と思った方もいるかもしれませんね。
今回はその疑問をスッキリさせましょう！
- 前回の振り返り＆今回のテーマ
- 1. なぜ「2つの部屋」が必要なの？ 〜「二院制」って何？〜
- 2. 「参議院」ってどんなところ？ 〜「良識の府」と言われる理由〜
- 3. 「衆議院」との大きな違いは？ 〜それぞれの「得意分野」〜
- 私たちの「声」を届ける大切な場所
- 【第2回のポイントまとめ】
1. なぜ「2つの部屋」が必要なの？ 〜「二院制」って何？〜
日本の国会には、「衆議院」と「参議院」という、それぞれ異なる役割を持つ2つの院（部屋）があります。これを「二院制（にいいんせい）」と呼びます。
なぜ2つも必要なのか？
それは、より慎重に、そして多角的に物事を決めるためです。
例えるなら、大事なことを決めるときに、一人で決めるのではなく、「AさんとBさん、二人でじっくり話し合って決める」というイメージです。
- Aさん（衆議院）が「これでいい！」と決めても、
- Bさん（参議院）が「ちょっと待って、本当にこれで大丈夫かな？もっといい方法があるんじゃない？」と、もう一度チェックする役目を担っているのです。
これにより、一つの意見に偏ったり、性急な決定がなされたりするのを防ぎ、国民にとってより良い政治が行われることを目指しています。
2. 「参議院」ってどんなところ？ 〜「良識の府」と言われる理由〜
今回、私たちが議員を選ぶのが「参議院」です。参議院は、しばしば「良識の府（りょうしきのふ）」と呼ばれます。この言葉には、参議院の重要な特徴が隠されています。
任期が長い！「じっくり考える」のが得意
- 「目先の利益だけにとらわれず、日本の未来を見据えた、より良い判断をしよう」という「良識」が求められるからこその長さなんです。
3. 「衆議院」との大きな違いは？ 〜それぞれの「得意分野」〜
衆議院と参議院は協力して国会を運営しますが、それぞれに「得意分野」というか、「優越（ゆうえつ）」が認められている部分があります。
簡単に言えば、衆議院は「スピードと国民の直接的な意思」を重視し、参議院は「熟慮と安定」を重視している、と理解すると分かりやすいでしょう。
私たちの「声」を届ける大切な場所
参議院は、衆議院とは異なる視点から、じっくりと、そして安定して政治をチェックし、より良い未来を築いていくための大切な役割を担っています。
今回の参議院選挙であなたが投票することは、この「良識の府」に、あなたの暮らしや日本の未来を任せたいと思う人を選ぶということです。
「難しそう」と感じていた国会や選挙の仕組みが、少しは身近に感じられたでしょうか？
次回は、いよいよ具体的な「投票のやり方」について解説します。「期日前投票」という便利な制度についてもご紹介しますので、お楽しみに！
【第2回のポイントまとめ】
参議院は「良識の府」と呼ばれ、任期が6年と長く、解散がないため、安定した議論ができる。
参議院は3年ごとに半数が改選される仕組み。今回の選挙で選ぶのは「半分」の議員。
衆議院は「スピーディーさ」、参議院は「じっくりチェック」が得意。
ぜひ、選挙へ行きましょう！
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